寺島工務店 創業
創業者で寺島工務店会長の寺島新蔵は、農家の5人兄弟の長男として、地元安茂里の瓦店や白土の加工工場で丁稚奉公し、どの職場でも一番になりたくて、誰よりも働きました。その後、日本一の職人になりたいとの思いで、大工の職業訓練校に入学。
卒業後は、地元の工務店で腕を磨き、1963年(昭和38年)に寺島工務店を創業しました。
転機となった
無常院鐘楼の建立
寺島工務店の技術力を買われ、菩提寺から鐘楼造りの依頼を受けました。ところが当時は社寺建築に精通していたわけではなかった為、難題が沢山ありました。しかし、新蔵会長は持ち前の負けん気と職人魂から、依頼を断ることはせず、社寺建築の専門書籍を読み漁り、独学で鐘楼を作り上げました。1974年(昭和49年)に完成した無常院鐘楼は弊社にとって社寺建築の初めての作品になった思い出深い建造物です。
社寺といえば寺島
鐘楼の仕事ぶりと技術力を買っていただき、今日まで数多くの社寺建築を手掛けることになりました。
そして2005年には会長・寺島新蔵が「信州の名工」として表彰を受け、その卓越した技術は次世代へと引き継がれてゆきます。
次世代へバトンタッチ
2006年(平成18年)に寺島秀敏が代表取締役社長に就任し、2015年(平成27年)には現在の新社屋となりました。
これまでの社寺建築はもちろん、高い伝統技術を活かした大型木造建築や、壁が呼吸し室内の空気を快適に保つ「WB工法」を用いた住宅施工を取り入れ、「人」「家」「地球」に優しい安心の家づくりに注力してゆきます。
大地から生まれ
大地に還る建築へ
2017年(平成29年)に軽井沢に建築した”軽井沢 もりの家”や、2022年(令和4年)は長野県の郷土食「おやき」を発信する拠点「OYAKI FARM BY IROHADO」の施工も担当し、数々の建築賞を受賞しました。
2024年には「長野WB工法友の会」として、根羽村森林組合・長野県と、県産材の利用促進に関する協定を結び長野県産木材を積極的に活用した、循環型の社会を実現するための取り組みも始めています。